「服は人と人をつなぐ」

2016.8 自然のハーブで草木染め
スリランカでフェアトレードを学ぶ旅

こんにちは、内田裕香です。
今回の旅では、Punchi Lamaiという日本人が立ち上げたフェアトレードによるものづくりプロジェクト協力の元、その生産地である工房へ行きフェアトレード雑貨ができるまでを見学しました。また、オーガニックコットンの布をハーブや木の実、使い終わった紅茶などでゆっくり染めていき、世界で一つのフェアトレードTシャツをつくることで、「人と人をつなぐ心地よい服」や「地球と人に優しい服」を体感する旅になりました。

旅のスケジュール

8/29 (月)成田→スリランカ・コロンボへ
8/30 (火)象の孤児院を訪問・世界遺産シギリヤロック観光
8/31(水)プンチラマイの染め工房で“環境にも人にも優しい”草木染め体験ワークショップ
9/1(木)プンチラマイの裁縫工房を視察し、刺繍体験をしよう
9/2(金)コロンボ観光後、コロンボ発→成田へ
9/3 (土)成田着

私にしか出会えない人と私にしかできないことをしたい

まずは工房へいって、プンチラマイを立ち上げた藤原さんにお話を伺います。 藤原さんのひとことひとことがとっても心に染みて、ずっと文字を綴ってしまうほど…

スリランカの人が好きで、私しか出会えないスリランカの人と、私にしかできないことを成し遂げたいと活動を始めた藤原さん。
「ファアトレードって色んな定義があるけど、私はフェアトレードって機械じゃなくて人(手仕事)にお金を払う事だと思う」
「私にとって洋服はモノじゃなくてヒトなの。洋服を作ってる人、着てる人。両方が幸せに楽しくなれる。服って人と人を繋ぐもの。」

藤原さんのまっすぐな思いに参加者全員が感動した瞬間でした・・・
本当に素敵な女性でした。

いよいよ、オーガニックコットンのTシャツを草木染め

さっそく作業開始!まずはTシャツに色が入りやすいように焙煎(ミョウバン入りのお水で洗浄)。
フルーツの木やハーブなど、スリランカにある自然なものを煮込んで煮込んで数時間・・・
(実際には焙煎してから煮込んでちょっと置いておき、またその作業を繰り返します)

黄色はジャックフルーツ+ターメリック。染めると鮮やかな黄色ですが、乾くとナチュラルなイエローに。 ピンクはあかね。オレンジのようなピンクのようなステキな色。

ダークグリーンは藍染めしたものをジャックフルーツでさらに染めます。

そして染めたTシャツにオリジナルの刺繍を

デザインや糸の色も自分達で決め、ふだん女性達が働く縫製工房をお借りして刺繍の作業をしました。 働く女性達の息子さんも興味深々!何やってるの~~~とちょっかいをだしてきます。

こちらは縫製工房の責任者の次男くん。

長男くんも参戦。11歳の彼はとってもいい子でお手伝いもでき、笑顔もステキ。 刺繍作業中はセンスでみんなを仰いでくれたり、休憩時間はスリランカの言葉を教えてくれました。

こちらがお母さんで、責任者のティロマさん。

着る度に一緒に作った人を思い出す服

その後の振り返りでは、作業が楽しかったというだけじゃなく 「染め作業はとっても重労働で大変だった」 「刺繍が難しくてかわいくできなかったけど、それでも心をこめて作ったからかわいくみえる。長く着たい」 「このTシャツを着るときは絶対いつも、染め工房で手伝ってくれた女性達、縫製工房でその刺繍かわいいねとほめてくれた生産者さんを思い出すんだろうな」 「Tシャツがスリランカのことを思い出させてくれる。藤原さんが服が人を繋げるっていってた意味がわかる気がする」 などという意見がありました。
ものづくりを通して感じる旅。洋服が作り手と買い手をつなぐ旅。 着る度に誰かを思い出す服・・・ほっこりしますね。

レポーター:内田裕香
HISスタディツアースタッフ。2013年に鎌田安里紗さんに出会って以来、ツアーを担当し同行している。学生時代のバングラデシュ国際交流活動や、カンボジアNGOでのインターン経験を活かし、“人と人を繋ぐスタディツアー”を企画中!

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