学生時代から興味を持っていた生産の現場に行ってみたら、 プライベートだけでなく仕事にも繋がる発見があった

2017年3月に実施した“デニムづくりの街でこころを満たす生産と消費の在り方を考える旅”に参加した会社員の阿部 千純さん。 たくさんの職人の誇りがつまった1本のデニムづくりを学ぶ旅でどんなことを感じたのか… 阿部さんの、参加のきっかけや、体験したこと、感じたことを語ってもらいました。
販売の仕事に携わっているからこそ、製造の現場を見ておきたいと思った
――阿部さんは2016年のカンボジアでファッションの光と影を学ぶ旅にも参加したんですよね?

阿部さん そうなんです!学生の頃からファッションが好きで、ありさちゃん(※鎌田安里紗さん)を通してエシカルファッションだったり、フェアトレードを知りました。
大学では日本の雇用関係の勉強もしていました。ちょっとだけ(笑)
それで、大学4年生最後の春休みにカンボジアツアーを見つけて、今まで海外も行ったことがなくて、しかも途上国だし不安ばかりでしたが、絶対今しかタイミングないなと、応募したら当選し、一緒に連れて行ってもらいました!
そのツアーに参加して、好きなファッションの生産の現場を実際に見てモヤモヤすることが多く もっと知りたいなあ、勉強したいなあと思いつつも日本に帰国し、気づいたら4月…
私は新入社員として、働き始めました。(笑)

――大学生から社会人になって、また行こうと思ったのはどんなきっかけだったんですか?

阿部さん 社会人になって1年経とうとしている時に、見つけたのが岡山ツアー。 エブリデニム(※岡山デニムツアーのコーディネーター)のwebページを見たら、2人とも歳が近い!!!こんな歳が近い人たちがブランドを立ち上げていること、そして、『みんなが毎日履ける地球着を目指して僕たちは今日もデニムを届けます』という言葉を見て、わたしは普段何気なくデニムを履いていて、こんな熱い思いを持っている2人を率直にすごいなあと思いました。
日本のものや海外のものを販売する仕事を始めて1年…以前は海外の製造現場を見に行ったので、改めて日本の製造の現場も見て、学びたいと思ったこともあり、参加を決めました!
手を加えたり、物の見方を変えるだけで、愛着がわく

――では、阿部さんが一番印象に残ってる旅のエピソードって何ですか?

阿部さん たくさんの工場に連れて行ってもらって、デニムができるまでを見させてもらったこともあり、一番が選べません・・・(笑)
どの工場も作業工程も、見ていて面白かったです!見ているのは簡単だけど、実際に作業するのは難しそう・・・(笑)
写真を撮ってもいいよと、インスタスポットをこのツアーのために準備してくれたり、工場の一角をおしゃれに改装してくれたり、岡山の野菜を使った贅沢な、手作りのランチを用意してくれたり、 皆さんがウェルカム体制で迎えてくれたことがすごく嬉しかったです!!
あとは、とても親切に作業の過程を説明して下さり、真摯に質問にも答えて下さって、工場内の見学も含めて、なかなかできない経験をさせていただきました!

――私たち参加者が来るのを楽しみにしてくれているって、うれしいですよね。ツアーに関わっている人たちが自分たちの仕事に誇りを持っていて、 見てほしいって思ってるんだなと感じますね。 今回のツアーでは体験もしたそうですが、そちらはいかがでしたか?

阿部さん 実際に藍染めを体験させていただいたのも、楽しかったです!
私は、洗濯をした時に、他の服の色がついてしまって、ずっとどうしようかな〜〜と着れなくなってしまっていた白いTシャツを、染めました。
藍染の液につけて、空気にふれさせて、絞ってという作業を何回かしていきます。 元の白い状態よりも可愛くなりました(笑)これが手を加えた分の愛着ってやつですかね?(笑)
阿部さん 普段はゴミとして捨てられてしまうような、デニムの端材を使ったワークショップもやりました。自分で手を加えると、思い出もなるし楽しいですね。
阿部さん また、IDEA R LABというクリエイティブリユースの拠点にもお邪魔しました。 おしゃれに廃材が展示されていて、ものの見方を変えることって大切だなあと。どれも廃材に見えない、不思議な空間でした。
学生時代から興味を持っていたことが改めて今、 仕事にも繋がっていると感じます

――2つのツアーを通じて、ものづくりの現場を体感された阿部さんですが、帰ってきてから日常に戻り、変わったなって思うことはありますか?

阿部さん 糸から一本のデニムになるまでを見て、購入したデニムは特別なデニムになりました! 洋服がどこでどのように、作られているかを知るのは、難しいんですよね。グローバルに広がっているから知る術もあまりないというか…
好きなデザインだったり、価格だったりいろんなこと考えて洋服を買いますけど、やっぱり製造の過程だったり、作ってくれている方の顔が分かるっていいですよね。ずっと大切に履いていきたいなとおもいます。
あとは、周りの人に岡山に行ってデニムの工場に言ったっていうアバウトなことは話しているので デニムを履いていると、『それ、岡山デニム?』って聞いてくれるようになり、デニム情報もくれるようになりました(笑)

お店に綺麗に並んでいたり、トレンドだったり、買いたい理由、買う理由はたくさんあっていいと思います。
でも、生産背景だったり理念で洋服を選ぶのも暖かくていいなあって思います。
全部は難しいけれど個人的には、そうゆう考えの消費者も、販売店も増えてほしい!
ツアーに行ってからは販売の仕事をするときも、ついつい誰がどこで作ったのかが気になって調べちゃいます(笑)いつか自分が販売してるものの生産の現場も見れたらいいな、なんて。


あとは、知りたいことがありそうなイベントや勉強会は積極的に参加しています! これからもフットワークはできるだけ軽くありたい。(笑)

学生時代の友人でもない、仕事仲間でもないコミュニティができる

――最後に、阿部さんのように「興味があることに一歩踏み込んでみたい」とは思っているけど、なかなか踏み出せない方へアドバイスをお願いします!

阿部さん 住んでいるところも歳も違う人たちだけど、似ていることに興味を持っている人ばかりなので、参加しちゃえば1人でも楽しいはず!わたしは楽しかったです!!
同じことを経験しても、捉え方は人それぞれなので、話を聞いていても面白い!深い!
8月にあったツアーの同窓会はもちろん、一緒にツアーした友達と旅行したり、学生時代の友達や仕事仲間でもない、友達増えて楽しいですよ〜。

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