9. 滝の楽しみ方 ~大川の滝・千尋の滝を見る前に~

屋久島には推定樹齢7200年という縄文杉をはじめ、圧倒的な眺望の太鼓岩、深い緑に覆われた白谷雲水峡、 世界遺産地域に指定されている西部林道、アカウミガメの産卵でおなじみの永田いなか浜や栗生浜などたくさんの見どころがありますが、もうひとつ人気のおすすめのスポット「滝」があります。 立ち上がるしぶきはいかにも涼しげで、滝壺に響く轟音は大自然の躍動を感じさせてくれます。

世の中には「滝めぐりが趣味」という方もいらっしゃるくらい滝は奥が深いものです。 屋久島では大川の滝(おおこのたき)や千尋の滝(せんぴろのたき)が有名ですが、今回のコラムでは、大川の滝・千尋の滝を見る前に知っておいていただきたい、滝の楽しみ方についてご紹介します。

そもそも滝とは?

滝は、段差や崖から川や湖などの水流が勢いよく流れ落ちている場所。「瀑布(ばくふ)」や「早瀬(はやせ)」などとも呼ばれ、水の落下開始地点を「滝口(たきぐち)」、水の落下地点を「滝壷(たきつぼ)」と言います。 国土地理院のルールによれば、地図では5m以上の落差がある箇所を滝として表記しているとのこと。 落差5m以上の滝は、日本全国に約2500あるとされています。

滝の魅力を感じるポイントは?

1. 納涼感

岩に打たれて立ち上がる水しぶきは見ているだけでも涼しげで、 滝壺に近づけば火照った体をひんやりした空気が心地よく包んでくれます。

2. マイナスイオン

滝の周辺には水しぶきによってマイナスの電気を帯びたイオンが立ち込めており、 このマイナスイオンが血液の浄化(弱アルカリ化)や体の免疫力増進や疲労回復などを助けると言われています。 マイナスイオンを浴びることで、心身ともにリフレッシュできるんです。

3. 表情

川の水が一気に流れ落ちる様は壮大の一言ですが、棚の形状に合わせて繊細に表情を変える水は見る者の目を奪います。 水流が奏でる音も滝壺や岩の形状、水量などによって変化するため、まるで生きているように感じることもできます。 五感を使って豊かな表情を楽しめるのも、滝の大きな魅力です。

世界三大瀑布と日本三大名瀑

日本人は「三大○○」などと銘打つのが好きなようですが、滝にも「三大○○」は存在します。 世界三大瀑布は ナイアガラの滝・ビクトリアの滝・イグアスの滝と有名ですが、日本三大瀑布はご存知でしょうか?

日本三大名瀑1:那智滝

岩に打たれて立ち上がる水しぶきは見ているだけでも涼しげで、 滝壺に近づけば火照った体をひんやりした空気が心地よく包んでくれます。

日本三大名瀑2:華厳の滝

滝の周辺には水しぶきによってマイナスの電気を帯びたイオンが立ち込めており、 このマイナスイオンが血液の浄化(弱アルカリ化)や体の免疫力増進や疲労回復などを助けると言われています。 マイナスイオンを浴びることで、心身ともにリフレッシュできるんです。

日本三大名瀑3:袋田の滝

川の水が一気に流れ落ちる様は壮大の一言ですが、棚の形状に合わせて繊細に表情を変える水は見る者の目を奪います。 水流が奏でる音も滝壺や岩の形状、水量などによって変化するため、まるで生きているように感じることもできます。 五感を使って豊かな表情を楽しめるのも、滝の大きな魅力です。

好みの滝を探してみては?

春夏秋冬でさまざまな変化があり、雨が多く、起伏に富んだ地形を抱える屋久島では、 千尋の滝や大川の滝以外にもさまざまな滝を見ることができます。
お気に入りの構図を探してファインダーを向けるのもよいでしょう。 カメラのシャッタースピードを速くすれば水の躍動感をはっきり捉えることができますし、 逆に遅くすれば水を白糸のように撮影することができます。
屋久島ツアーで素敵な滝の写真を収めてみてはいかがでしょうか?