独立してる個が社会を作っていると感じた旅
独立してる個が社会を作っていると感じた旅
連日たくさんの話をし合った大切なメンバー。
デンマークでのスタディツアーは、連日とても満足度が高く、個人的には社会における「個」というもの徹底的に考えることができた8日間でした。 個人的には2つの大きな学びがあり、どちらも個人レベル間のことから、個の集合体である社会の成り立ちに通ずるものだと感じています。 一つは「デンマークでは、それぞれが独立した個」であるということ。 個人の意見が徹底して尊重されるデンマーク。 例えば、1年を通して森の中で過ごす「森のようちえん」では1日のカリキュラムがなく、園児たちがその日、絵を描きたいのか、歌を歌いたいのか、一人で空想の世界を過ごしたいのか等が尊重されます。おかげで子ども達がストレスを抱えることはありません。 先生たちも、こども達を俯瞰して見守るプロです。こども達が、他の子ども達との違いを尊重しながら協力し合えるように、たくさんの受け皿を用意してあげます。 そうして、多様性であることがいかに大切かということを肌で学び、想像力や問題解決能力を伸ばしていくのです。 また、ツアーの終盤はロラン島からコペンハーゲンに移動し、念願の「クリスチャニア」に行くことができましたが、ここは大都市コペンハーゲンの中にある事実上の自治区であり、フリータウン。 どこにいっても笑顔が溢れ、自由を謳歌し、表現することを選んだ人たちが暮らす街。 進化した平和を感じました。 特筆することは、「デンマーク人にとってクリスチャニアは誇り」だと伺ったこと。 彼らは首都の中心部にフリータウンが長年存在していることを、自分の国における多様性のひとつとして誇りに思っているそうです。 それを聞いた時は感動で心が震える思いがしました。 いずれも、個人が独立するが故に他者に優しく、無駄な争いをせず、自分と異なるものも尊重できる社会が築けるという大切なことを体感させてもらえました。 そしてもう一つの学びは「デンマークでは、自分のしたいことのために妥協をしない」ということ。 例えば、理想のインテリアに対して自分の予算が足りない場合、安価な代わりのもの買うのではなく、お金が貯まるまで時間を掛けても理想を実現させるのです。 これは単純な個人の趣向に限らず、個人の集合性である社会も同じで、その結果得たものが、国全体の電気消費量の42.1%(2015年)が風力発電という世界一のグリーン国家なのではないかと思うのです。 約40年前、「どんな国でありたいか」という理想の元、国民からの具体的な提案を受けて当時のデンマーク政府は「原発に依存しないエナルギー政策」を採択しました。 現在までにデンマークのエネルギー政策は進化し続け、2050年までには全てのエネルギー利用において化石燃料からの脱却が国是とされているのです。 これらの学びを通して、いかに個人というものが心豊かに暮らすことで健全な社会が形成されるという「お手本」を体験させてもらいました。 改めて、この機会をくださったH.I.S社の川本さん、ご関係者の皆様、8日間に渡り連日わたくし達を中心に過ごしてくださった環境ジャーナリストのニールセン北川朋子さん、一緒に学びの機会を得たご縁ある仲間たちに心からの感謝を申し上げます。 そしてどうぞ、この感動の旅の機会が、これから多くの人におとずれますように。
森のようちえんは、まさに、森で過ごす時間。自然から学ぶことは多い。
遊具は保護者と先生による手作り。体いっぱいいきいきと遊ぶ子ども達。
義務教育のクラスでも「ディスカッション」が多い。この日のテーマは「権利」について。
市議のレオさんは「ミスター・エネルギー」。
原発ではなく自然エネルギーを採択させたのは国民による「原子力情報組織」40年前のお話をうかがいました
デンマークだけれなく、スウェーデンの原発も停止へ。
最終日には家族のようになった学びの友たち。
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